東京セミナー Q&A「2歳 あそびが続かない子」

Q 最近友だちとの関わりが見られるようになってきましたが、自分のしたい遊びに誘いなかなか遊びが続かない時があります。そのような時どのように言葉掛けすればいいでしょうか?

A これも9月の時点での質問だったのですが、今はどうでしょうね?

子どもがあそんでいる姿はいろいろな点から見て考える必要があるので、一概に「遊べない―遊べる」「集中できる―できない」「あそびが続く―続かない」…とは言えません。

まず第一に、子ども達に合った環境はある?(日課、遊具、空間)

子ども以前に、ここが一番の問題ということの方が多いです。

もし、そこそこにここはできていると思うけどな…というのであれば

0歳からいる子?(どんな環境だった?積極的に遊べるような環境?日課は整っていた?担当制で落ち着いたクラスだった?)

2歳から入園?

何月生まれの子?

体の動かし方は?

自分から遊具を手にとる?

提案されれば試す?

友達のあそびをよく見ている?

性格的な特徴は?

などなどを見てみます。

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もし、ゆっくりでもいろいろなものを試したり、遊んでいる時間が長くなっていると、変化がみられている場合は様子を見てもいいかもしれません。

あまり経験がないようだったり、性格的に慎重なようなら、子どもが確実にできそうな、でも、ちょっと難しさもあるような遊具を提案してみます。

続かない理由が、失敗してすぐにあきらめてしまうからである場合は、どんな遊具を手にとっているかな…(難しすぎない?遊び方を知っているもの?)を見てみます。

友達のあそびを見た後で、自分も試している?試さなくても、よく見ていることもあります。

いつも同じものばかり手にとっているようだったら、違う遊具を提案していきます。

ポイント!! 大人が進めるのは”子どもの好きなもの”ではなくて、子どもが普段手にとらないもの!!!ここ、たぶん勘違いされているかなー。”子どもが好き”と大人が思っているものは、必ずしも本当に子どもが好きなものとは限らないです。

それしかできない、それしか知らない、最初に手にとった遊具で安心できるから…と、実は「あそぶのが好き」とは違う理由で手にとっているのかもしれません。

いつもとは違う遊びに誘ってあげた方が、子どものあそびのバリエーションも広がっていきます。ぜひ、子どもができそうな、興味を持ちそうな、そして、自分からは手を伸ばしそうもない遊びに誘ったり、さりげなく机に出しておいたりしてみましょうね。

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乳児期は子どもの発達が早いので、環境の変化が追い付いているかどうかもかなり大きいです。

子ども一人ひとりのことをよく知るためにも、環境の見直しやこまめにしていきましょうね。

月に一回とかではなくて、あら―、何か足りないのかな…おかしいな…と思ったら、そのタイミングで!

乳児期の環境はできるだけ変えないようにとも言われますが、でも、必要だと思ったら変えた方がいいです。もちろん、しょっちゅうではないですよ!あ、これだ!!この子たちにはこれがいいんだ!!と思う環境ってあるものです。ぜひ、それを探してみてください(^^♪

注:この子は遊べない、大変!!とならないように。外ではよく体を動かしていたり、育児面では丁寧に行っていたり、情緒的にはとても落ち着いていたり・・・いろいろな面があるはずです。子どもをトータルとして見ながら、どこを援助していったらいいかな…と見ていきましょうね。