乳児の食事 「配膳は配膳は一人ずつ?」
乳児の食事は目の前で一人ずつに・・・これは、もしクラスの人数が少なかったり、相当落ち着いてきているクラスだったら良いと思うのです。
もしくは、ハンガリーのように食事内容がシンプルだったら(野菜のクリーム煮と軟らかく煮た肉、など)、配膳する方だけでなく、食べる方もスムーズです(スプーンで食べることを練習している子どもにとっては食べやすいです)。
でも、日本のご飯は、一般的には「ご飯+肉か魚+野菜類+お汁+お茶」となりますよね。
これを一人ずつに配膳していくのはなかなか大変です。それも、子どもに合わせて量を変えたりし始めたら、配膳だけで時間がかかってしまいます。
(こういうことをテンポよく・・・が得意ではない先生も多くなっていると思います。頑張ってもできないのなら、違う方法を考えないと、本人も周りもしんどくなります。)
今の時期、1歳児クラスが18人、もしくは、2歳児クラスが24人だったりすると、食事の配膳はできるだけスムーズにして子ども達を食事に呼んでいかないと、大変な時間になります。お腹のすいた子や眠たい子達が気の毒なことになっているクラスも多いと思います。
一点集中型の「丁寧に」ではなく(例えばここであれば「目の前の配膳」を大切に考えている)、全体を見た時に子ども達にとって快適な流れを…と考えたら、あらかじめ配膳されているのは決して悪い方法ではないです。
もし、給食室で配膳してもらえるようであれば、ラップなどをかけて持ってきてもらえばいいですし、もし、給食室がそこまでは無理というようでしたら、食事が始まる前に最初に食事に入る担任やフリーの大人が全員分を配膳するという方法もあります。
もし、お汁が冷めてしまうのが気になるようなら、お汁だけは直前に配ることもできます。
この場合の配膳のパターンは二つあります。
①一人ずつに用意する
あらかじめ配膳したものを、机にワンセット用意し、子どもを呼んで「いただきます」。次の子どもの分を用意し、呼んで「いただきます。・・・・
②あらかじめいくつかを机に配膳する
もし、1歳児クラスで3対1ですすめられているなら、3人分を机に配置し、呼ぶのは一人ずつです。一人が「いただきます」をし、食べ始めたら、次の子を呼びます。
どちらでも問題ないです。肝心なのは「一人ずつ呼ぶ!食事のスタートを丁寧に見る!!」です。
(この時期の人数の増やし方は、次のブログで書きますね。)
ここでスムーズに呼べないと、いつまでもあそびの所の子どもが減らず、でも、眠たくなってくるし、お腹もすくし、遊ぶこともできなくなってくるし、そして、午睡に入る子も出てくるので、食事以外の場所が大変になってきます(つまり、食事に入っていない先生も相当大変)。
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もう一つ、乳児の食事でいつも気になるのが、消化の悪さ。
噛むこと、野菜の多さ、などなどを配慮するのは良いのですが、これは乳児で食べやすいのかな??消化にいいのかな??この年齢で揚げ物出すかな??‥‥というメニューがかなりあると思うのです。
大人でもがんばって噛まないと食べにくいようなおかずを健康食と称して出る園などは、もう一つの、栄養の吸収の点からも検討すると、より健康的なメニューになるかもしれませんね。