東京セミナー Q&A 「0歳児クラス」
0歳児クラスは悩みが大きいですよねー。と言っても、1歳も2歳も大きいとは思いますが(^^;
でも、発達差が一番大きく、そして、どんどん発達が変化するので、日課や環境作りでの悩みは人数が多ければ多いほど複雑になっていくと思います。
基本的に0歳児クラスは3対1ですが、月齢の高い子が多い場合は、クラスの担任は子どもの人数に合わせて入れたとしても、担当を持つのは4対1などにして、フリーの大人を作るなどの対応をした方がいいクラスも多くあります。
では、まだまだ終わりの見えない東京セミナーででたQ&A。0歳児クラス編です。
Q.0歳児クラスで、子ども全員がコットではなくベッドで寝る場合、どういう環境づくりをしていくのがいいでしょうか。
A. そもそも、なぜ全員がベット??
保育室の広さと子どもたちの発達を考えたら、しっかり動け、遊べる空間が絶対に!!必要になっていきます。
ベットが必要なのは午前睡のある子どもたちや、昼食後にベットに残っていられない子どもたちの場合です(この時間は大人が寝かしつけにはつけないことが多いので、もし、「コット・布団=寝る場所」が理解できないのであれば、昼食後には柵のついたベットの中であそんでいながらもそのうち自分でコロンと寝てくれる環境を作った方が良いです)。
もし、布団やコットで寝られる子どもたちがいるのなら、柵のあるベットは片づけていきましょう。そうしなければ、遊べる場所や動ける場所を確保することができなくなってしまいます。最初はコットから起き上がってくる子どもたちでも、寝る時間が合っていればそのうちに理解して寝付くようになっていきます。
Q.うちの園は小さな子どもたちにはラックを使用しています。ベットがわりと思っても大丈夫ですか?
A. 大丈夫ではないです。
ラックで寝ることに慣れていると、コットや布団に移行することが難しくなります。
また、揺らされながら寝るので、自分で寝付く習慣もつきにくくなります。
寝ている間の体の動きも制限されるので、ラックの使用はお勧めできません。
Q. 今年度生まれた0歳児クラスの新入園児が先月、来月と入っています。抱っこが中心になってしまっていて、しかも保育者が立っていたほうが落ち着く子です。在園の1歳になっている児の遊びを見るのと、新入園児をみる保育者は分けた方がいいのでしょうか?
A.それをしていたら、いくら大人がいても足りませんね(^^;
在園児と新入園児を見る大人を分けてしまうと、クラス運営が成り立たなくなると思いますよ。
抱っこをしていた方が落ち着く・・・つまり、抱っこしていたら泣かないかもしれませんが、それが本当にその子にとって良い対応なのかと考えてみると、そうとは言えません。
自分で過ごせない、つまり、大人がいなければ常に不安になる子どもにしてしまっては、子どもにとって気の毒なことになります。
月齢の低い子どもたちでも安心して過ごせる場所を作り、できるだけ抱っこしないで過ごせるように下におろす努力をしていきましょう。
新しく子どもたちが入ってくるまでには、在園児の子どもたちが大人からある程度距離をとってあそべるようになっているように(普段はそばにいることが多くても、用事のある大人が離れてもパニックにならない程度には)しておかなければ、新入園児が入るたびに在園児も不安定になってしまいます。
そうでなくても在園児にとって新入園児の登場は不安材料なので、できるだけ今いる子どもたちが自分で遊びを見つけたり、自分で楽しめるように環境や大人との関係を作っていけるといいですね。
特に、秋以降に新入園児の多い園では、月齢差が出てきて環境作りが難しくなります・・・・頑張って、低月齢児向けの空間と大きな子たち向けの空間を作って、遊具も配置してみてください。それぞれの空間は広めに。そして、運動の空間も広めに確保する。
試行錯誤していくうちにコツがつかめていく・・・かな(^^;