ちょっとしたきっかけ
「あそびを援助する」で迷路に入っている園、人、多いですよね(^^;
援助しているつもりが、大人のあそびに子どもを巻き込んでいるだけだったり・・・
どうしようかな…と見守っているうちに、子どもがどこかに行ってしまったり。
「あそべない子に遊びを教える=あそびのパターンを教える」になってしまうこともありますね?
きっかけは、本当にちょっとしたことなんですよ・・・
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お散歩から帰ってきた2歳児さんのあそびです。
あずさわ保育園は園庭のない小規模保育園。だから、毎日散歩に行ったり、近くの公園に行ったりしています。
入室―手洗い―おむつ交換・着替えの流れをワンセットにして、1歳は1対1,2歳は2対1で入室。(詳細は、改訂版「より丁寧な保育を考え始めた園へ」を参考にしてください)
外で待っている子たちは、園庭がないけど玄関前にちょっとだけ空間があるのでそこで遊んでいます。
園庭がない園は入室で悩みますね。でも、外で待っている子たちがいるのも分かっているので、大人も丁寧&手早くをかえって意識できるのかなーと思いました。
最初に室内に入った子たちは、そのままあそび始めます。
で、段ボール積み木を重ね始めましたよ。最初にできたのは一番高い塔の部分。
このままになってしまうかな・・・・誰かがドーンと倒して終わってしまうかな…と思っていたら、見ていた先生がペンギンを載せてみました。
そしたら、子どもは同じペンギンを選んで、その横へ。なぜか、最初の向きを変えて違う方向を向かせ、隣にライオンも。亀も。
その後は、段ボール積み木をどんどん積んだり並べたりして、そこにも動物を載せて・・・動物たち、人間、ちゃんと同じ方向を向いて進んでいます。
ただ載せているわけではないけれど、そこまで動物の種類を意識しているわけでもないようです。
でも、面積一杯に載せているので、面積と物の関係も経験していますね。(これぐらいの空間にはこれぐらいの大きさのものが置けると、目測しておいているはず。)
入室した子たちが、何だろう?と見に来て、ちょっと動物をプラスしたり。こんな風に他の子たちが自然に遊びに加わえる辺りからも、仲間関係の良さ、大人の普段の関わりが見えてきます。
いつもだったらドーンを壊してしまう子も、何かすごいのができている!と思ったのか、近くに行って、動物を遊んでいた女の子に渡していました。自分が動物を置くと壊してしまうかも…と感じたのかもしれません。(運動発達、見てみましょうね)
積み始めてから最後まで、20分ぐらいは遊んでいたかな・・・そして、動けるスペースでちょっと体を動かして、いいタイミングでご飯に。
作ったものはそのまま残っていたけれど「これは○○ちゃんの!」とは誰も言わないので、皆が残っている作品で遊べるのもいいですね(^^♪
これ、とっても大切ですよ!
(「これ○○ちゃんの!」「使わないで!」「触らないで!」を教えているのは、たいがい大人です(^^;)
で、このあそびがこんなに続いたきっかけは「大人がペンギンを一つ置いた」でした!
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実は、時間があったので、ちょっとズームでのぞかせてもらったのでした。(写真は「そこ撮って!」と撮って送ってもらいました)
保育を変えて4年目の保育園。
基本をおさえながらも園の環境に合わせて室内環境と流れを工夫して、子どもたちも、そして、大人もとーっても成長しました!
「保育を変えよう!」とがんばって職員を説得した園長先生も嬉しいですね(^^
私もうれしいでーす!