担当制・新学期スタート前に その②日課を考える・0歳児編

担当を決めるのはまだ何とかなっても、日課作りはなかなか苦戦するかもしれません。

特に、0歳児児のスタートの日課、そして、1歳児で新入園児の多いクラスも大変ですね。

お便りの「日課」をぜひ参考にしてみて下さい。でも、届くまでに時間がかかるし…という方のために、簡単に。

0歳児の日課 

まず、お家で起きる時間と朝ごはんの時間を確認して書き出してみましょう。人数が多いとややこしいので、とりあえず6人のクラスで。

これは、家にいた時の日課ではなく、お母さんが仕事に復帰した時の日課を聞いて作ります。

この先の日課は、家での過ごし方とかなり変わる可能性があります。散歩しながら寝てしまったり、公園でご飯を食べていたり、午睡時間も一定していなかったり…というおうちが多いと思いますので、保育園で日課を作っていくことになります。大体、どれぐらいの時間に眠たくなっているかなどを聞きながら、午前睡の入った日課を作っていきます。

午前睡をしていない0歳児が増えていますが、ほとんどの子どもにとって午前睡は必要なので、朝起きた時間に合わせてあらかじめ入れておきます。無理に寝かせることはしませんが、「この時間には休もうね~」と伝えていくと、自然に寝るようになることがほとんどです。しっかり寝て、機嫌よく起きて遊び、ご飯を食べて…と1日を機嫌よく過ごすためにも、睡眠時間は大人の方で調節していきましょう。

食事は一度にはあげられないので、朝起きる時間、午前睡の有無、体力などを見ながら時間を若干ずらしてみます。

これらをもとに、担当を分け、食事の順番を決めていきます。

E君は、朝も割とよく寝ていて月齢は高くても午前睡がないので眠くなる可能性が高いです。

Aちゃんは起きる時間、朝食の時間ともにE君と一緒ですが、午前睡が入っているので若干元気に過ごせるかもしれません。

食事がスムーズに行きやすいように考えて、担当も振り分けていきます。

もし、このケースで、新人の保育士と経験者が担当をするようであれば、月齢差のある子たちを持つAよりは、Bの方がやりやすいかもしれません。

Aさんが先に食事をスタートさせる人、若干遅れてBさん、と考えました。

これはあくまでも仮定の日課表です。午前睡をしていても、昼食後にすぐ寝てしまうこともあるので、子どもに合わせて考えていきます。

大人の動きを考える

日課が出来上がったら、大人の動きを考えます。ここにはサポートの先生の動きも足して、大人同士がいちいち確認しなくても動けるように、お互いの動きをしっかりと書き出します。もちろん、その日によって変化することはありますが、基本の動きができることで大人が協働しやすくなります。

おむつ交換のタイミング

午前睡のある子は、目覚めた後におむつ交換に行きます。いずれにしても、食事が始まる前には全員のおむつを交換をして、その後スムーズに食事に入れるようにします。よほどの赤ちゃん出ない限り、食事ごとに、一人ひとりのおむつ交換をするのはあまり賢明ではありません。(まだごろごろしているような赤ちゃんの場合―Cちゃんもここに当てはまりますーだけは、おむつ交換―ミルク、の流れになります)

午前睡は布団・ベットで

「ベビーカーの中で寝る・大人のおんぶで寝る=午前睡」となっている子どもたちがたくさんいます。子どもたちは、必ず落ち着いた場所で、しっかりと寝かせてあげましょう。

午前睡の量

どこから出た発想ですか??と聞きたくなってしまうのが「午前睡は15分」という、日本の乳児保育あるある・・・??

午前睡は、子どもが眠るようならしっかり寝かせてあげましょうね。午前中にしっかり寝ても、その、しっかりあそべれば、また気持ちよく午後も寝てくれますよ。

散歩・外遊び

午前睡の子どもが多い0歳児では、外に出る子どもたちと室内で過ごす子どもたちに分かれます。大人の配置が難しくなりますが、外に出る場合も、日課全体を考えると長時間出ることは難しいので、子どもの成長を見ながら次第に長くするようにしながら、無理のない日課を組みます。長い時間の散歩をいれることは、育児の時間や日課の個人差を考えても無理なので、園庭のない園であれば、近所を一周してくるなどの外気浴程度にします。

ただし、ハイハイだから外には行けない…と1日中部屋で過ごすことにならないように、必ずどこかのタイミングでは外気浴は入れていってあげましょう(特に担当でなくても、一人だけ抱っこして外を歩く、園庭でベビーカーでちょっと過ごす…など、工夫はできますね)

人数が増えていく場合

もし、このクラスが9人定員で人数が増えていく場合、私であれば、現在の担当二人に子どもを振り分けていき、もう一人の担任は全体のフリー、そして、どちらかが休んだ時の副担として配置します。その方が、生活自体がスムーズに流れますし、大人の役割分担もしやすくなります。後半(主に年明け位)からは、食事も2対1の組み合わせが増えていくので、よりスムーズになります。

日課が変わる!!

0歳児は日課がしょっちゅう変わります。これが、一番難しい点ですが、特に午前睡がなくなるにつれて日課が変わっていきます。臨機応変に、一人ひとりの日課を調節しながら、担当の中で順番を変えたりしていきます。一人の日課の変更で、クラス中の日課が変わらないように工夫していきましょう。

いずれにしても、クラスや子どもによってもケースはいろいろなので、試行錯誤しながら日課作り、頑張ってみて下さい!コツがつかめてくると、さっさと作れるようになっていきますよ。

おもちゃ買ってほしい、家具買ってほしい…は園の事情でなかなか実現しなくても、日課作りはクラスの担任が一致団結さえすれば自分たちでもトライできます。あそびのおもちゃをとりあえず最低限揃えながら、頑張ってみて下さい!!

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