どこで使う?&あそびの援助

クラスにはいろいろな約束事がありますが、遊具に関しても「基本的にはそのコーナーで(構成のものは構成コーナーで、机上遊具は机か用意された床の空間で)」というものがあります。

特に0歳児や1歳児は遊具を手に持って歩くので(特に目的があるわけではなく)、「ここであそぼうねー」とひたすら教えていくのが4-5-6月。

そのうちに、場所や遊び方を覚えて、コーナーの敷物から遊具がはみ出さなくなってきます(クラスによっていろいろですが、秋頃には・・・)。

でも、再現あそびの遊具に関しては、少し事情が違います。

クラスが落ち着いて遊ぶようになってきたクラスではお人形を抱っこして散歩したり、お弁当をカバンに入れて敷物を広げて食べたり…と、明らかに目的をもって遊具を移動させる姿も見られるようになります。

この辺りから、大人は子ども達のあそびを見て、「こっちで遊ぼうね」と場所を教えるか「見立てて遊んでいるんだな」「再現あそびだな」と判断する必要が出てきます。

もし、台所道具をただ持って歩いているようなら、ご飯作るの?など声をかけながら台所に戻します。

カバンに食べ物をたくさん詰め込んでいる場合は「これ全部食べるの?」「どれが好き?」「お弁当箱に入れる?」などなど、声をかけることもできます。

「お茶は持って行かないの?」「暑いから帽子かぶって行ったら?」などなど、食べ物以外のものを提案することもできます。

「歩いて行くの?」「バスに乗っていくのかな」と聞いてみることもできますね。

「きっと桜がきれいだね」「きれいなお花が咲いていたら教えてね」というだけでも、なんとなくそんな気持ちで歩くかもしれません。部屋に桜の飾りでもあれば、眺めるかもしれませんね。

大人が声かけ過ぎてうるさそう、と思いますか?

でも、これは大人の声のかけ方の雰囲気次第です。

何でもかんでも口を出されたらうるさいと思いますが、クラスに12人~18人子どもがいて、全員のあそびを見ながら声をかけようと思ったら、そうそう皆に細かく口を出していられないです。

声をかけて、その先をちょっと見届けたら他の子に声をかけて…を繰り返すことになります。

それに、何をしたらいいか特に思いつかなくてただのパターンとして食材をカバンに詰めている子であれば、あそびのアイデアをもらえたと思って嬉しいこともあります。

・・・

子ども達が持っているのはかまぼこ板積み木(保育園で大量に出るかまぼこ板をきれいにして、フェルトを貼ったもの)。

これは基本的には構成コーナーで、構成遊具として使われますが、ここでは携帯と医者のカルテとして使われているようです。

(患者さん、診察台の上でも携帯見ているんですね^^;)

枚田みのり保育園(兵庫県朝来市) 2歳児クラス3月

お医者さん、何やらいろいろと説明してから「ポンポンしましょうね」、と・・・

ポンポンしてました(^^

外あそびに出ていく時間帯のあそび。

部屋に残っている子どもたちにとっては、この時間も大切な遊び時間です。

子どもが少ないのでゆっくり遊べるし、大人も子ども達のあそびをじっくり見ることのできる時間ですよ。

外に出るまでの待ち時間にならないようにしましょうね♪