一年生になるって どういうこと?
執筆してもらってからすでに3年近く経っていた冊子を、この冬に仕上げ&入稿することができ、もう少しで印刷に入ります。
長かった・・・・やっと入稿できて本当にうれしいです(涙)
翻訳もエネルギーがいるけど、その後の文章チェックが本当に大変です。くるみのメンバーで何度もチェックするんですけどね、エンドレスで・・・
(くるみで発行する冊子の文章チェックをボランティアでして下さる方・…いないですよね(^^;)
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日本では、なぜか就学に必要な発達って取り上げられないですよね?
でも、卒園させるまでに”何かしないと!”とは思っているので、変に焦って早くから無理なことを教え込んだり、焦るばかりで何をしたらいいか分からずに急に年明けぐらいから学校もどきの部屋(!!)を作ったり、かと思うと、クラスの移動が早々と行われて年長は場所さえなくなってしまったり(^^;
・・・意味の分からないことが年明けから日本全国で行われ始めますね。
早くから無理なことを教え込む…も、子ども達の発達を理解していれば「そうだよね、まだ無理だよね」と単純に分かるはず。
なのに、そんなことを子どもの発達を考えずに教え込むから、なぜそれができないのかも理解できない大人が「どうしてできないの?!」と怒り、どうやってもできるはずのない子ども達が責められて悲しい思いをし・・・つまり、「できないんだな」をインプットされ続け、子どもの発達にとってはまるで逆効果なことが日々行われることになります。
就学のために必要な発達を知ろうと思ったら、まずはその発達一つひとつを知らないといけません。
卒園する頃には、各分野がどんな発達状態になっているはずなのか(本来の自然な発達な流れで到達する段階があるので)、それらがどう就学と結びつくのか、そこに至っていない子達にとってそれがどれだけ大変なことなのか・・・・だから、園で何をしなければいけないのか・・・そんな、本来なら保育教諭として知らないといけない具体的な発達が、なぜか驚くほど話題になりませんよね?
どうしてなんでしょうね??
日本の保育界の不思議はたくさんあるけれど、これは本当に不思議。
卒園する頃の発達と就学に必要な発達、そして、その理由(専門用語も含めて)は保育士なら知らないといけない基本的な知識です。(これが抑えられていなければ、保育の話ができない)
それを学ばないことにはお話にならないぞ!ということで、ハンガリーのマイバ幼児保育園で保育士、そして、園長をされていたセーケイ イロナさんに執筆をお願いしました。
この冊子でも(今までの冊子と同じように)各分野に働きかけるための遊びがたくさん紹介されています。
発達のこともですが、私的に考えさせられたのは、保護者との関係について。
子ども達を一緒に育てていく視点があるのはもちろんですが、専門家として”子ども達のために”も保護者にどう助言していくか…が”暖かい視線”で、かなりのページ数をとってとりあげられているのがとても印象的です。
子ども達と保護者のためにも、乳児期から保育を計画的に積み重ね、安心して就学させてあげたいですね!
予約注文は以下の用紙をダウンロードしてください。発送は2月の終わり頃になる予定です。
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