保育室環境・・・1歳(4~6月)

0歳紹介したら、あとのクラスもほしいですよね(^^;

がんばります。というわけで、一歳児です。

1歳4月 12名

(どこにお布団やコットがあるのか‥というのはちょっとおいておいて・・・)

1歳とは言っても、突然”1歳児クラス”になるわけではありません。

逆に言えば、0歳児クラスがずっと昨日紹介したような0歳児の作りのままでは困るわけで(子どもたちは一年分ちゃんと成長していますから!)、この一歳児クラスの作りに近くなっているはず。0歳児で机上を出さないところも多いですが、月齢の高い子達だったら机上あそびも始めますよ。

1歳児の4-6月あたりポイント

ー部屋の広さがあるようなら、あらかじめ机といすは配置しておきます。1歳の食事は、最初は1対1、もしくは、2対1からのスタートだと思いますが、最終的には4対1まで進みます。その場合も、できたら机は6人がけを用意しておいたほうが食事がスムーズです。

ー一歳の子達は自分でどんどん動いて遊び始めます。部屋の作りがわかりやすく、遊具とあそぶ場所の関係がはっきりわかるような作りにしましょう(運動遊具があちこちにある、机上もあちこちにある…とならないように)。「部屋のルール・あそびのルールが子どもたち自身にも分かるような部屋作り」をめざします。

―「どこで何をするのかがわかりやすい=子どもたちが自分で動きやすくなる」なので、食事の場所、着替える場所、寝る場所は決めます。特にあいまいになりやすいのが外に行く時の準備の場所です。「準備する時はここに座ってね」とベンチや敷物のある場所を決めておきましょう。子どもが自分で動いてくれるようになります。

ー棚で仕切らずに、敷物で空間をわかりやすくすることもポイントです。ここを間違えると、トラブルが多発します。

ーこの部屋だったら左下にあるような、座ってあそぶ、入れたり出したりのコーナーがつくります。と同時に、机に座ってのあそびを好む子たちも出てくるので、両方のコーナーをしっかりと確保しましょう。

ーとにかく動くのが楽しくて仕方なくなり年齢です。でも、発達課題の多い子たちもいるので、のぼる、バランスをとる、くぐる、這う、オス、引っ張る・・・・いろいろな動きができる環境もしっかりと作ります。粗大遊具はできるだけ頻繁に入れ替えて、動きたくなるように工夫します。動いていることの多いなーと思う子のことは、いろいろな遊びにも積極的に誘うようにしましょう。逆に、座って静かにあそぶことが多いな‥と思う子のことを、「よくあそんでいる」と決めつけずに、運動発達面はどうなのかな…と確認するようにします。

―台所の食材・道具は最小限にします。それよりも、人形やぬいぐるみとあそべるもの(布団、布、哺乳瓶、入れて押せる押し箱、引っ張れる箱、洗面器・・・・)、子ども自身が生活の中で行っていることを思いだせるようなものも用意していきます。子どもたちの様子を見ながら、少しずつ台所やお世話のコーナーの物を増やしたり、テーマを広げていきます。

 0歳児の時に遊具の扱いを身につけた、あそびのルールを理解した(おもちゃは棚から落とさない、何でもひっくり返さない、部屋では走り回らない、遊具にはあそぶ場所がある…)子どもたちが多いと、一歳児クラスにあがっても新しい遊具や環境にそれを適応させて過ごしてくれます。

 新入園児が多い、0歳であまりあそぶ環境がなかった場合、1歳児のスタートはかなり大変となりますが、ひたすら根気です!!

「こっちであそぼうね」(違うところにおもちゃを持って行こうとする子をさりげなく元の場所に誘導)

「これはこうやって遊ぶんだよ」(おもちゃをポイポイしている子に教える・・・・おもちゃの扱いが分からない子のことを”主体的にあそんでいるからオッケー”とはしないように!)

「ひっくり返っちゃったね、戻そう」

そうは言いながらも、大人はひたすら片づけて歩く!!

トラブルが起こっても、謝らせたり、理由を正したりするよりは、「痛かったよー」「痛かったね」と一言だけ伝えて、さっと他のあそびに誘う。子どもだって新しい環境で訳が分からなくて過ごしています。そこを責めてもあまり意味はありません。

合言葉は「あきらめない」(^^

6月の半ば頃‥なんだかちょっと落ち着いたような…となり、夏が終わるころには「あら、そういえばみんなあそんでいる!」となっている・・・はず。

大人がバタバタしないですむように、動きを整理して、一度に全員が動くことがないようにしましょう。特に外に出るタイミングや食事前は、大人が一斉に動きがちです。誰か一人は子どもたちのあそびを落ち着いてみているようにします。

穏やかな秋を夢見て、春を乗り越えましょう♪

コメントを残す

発行物

次の記事

2020年 おたより春号