Q&A 乳児・運動のコーナー

Q. 運動コーナーの配置、遊具を変えるのはどのくらいの頻度で行なうと良いでしょうか。

A. 複数クラスで共有していることが多いと思うので、1週間程度で入れ替えると良いかもしれません。その時々の様子(今日は子どもが少ないから個々に関われるー○○君とバランスのあそびをしてみたい、雨だから少し多めに出したい・・・など)に合わせて、同じ日の中で加えたり、引いたりすることも可能です。

Q. 運動遊びの可動式の遊具を子ども達が勝手に動かしたりすることはOKですか?

A. 上手に遊べるようになってきた1歳後半や2歳児の子どもになると、運動の遊具を再現あそびの場面として使うことが増えてきます。乗り物、家など。見ていると、明らかに何かをイメージしているなと分かると思います。そういう子どもたちは、たいがい一人ではなくて、複数人と遊びの場面を共有しながら遊びます。

もし、そこまで行かずにただ運動の遊具を動かすことを楽しんで遊んでいるのであれば、危ないから動かさないよと伝えていきます。こういう子どもは、それ以外の場面でも集中して遊ぶことが難しいと思いますし、ルールの理解が難しいこともあります。

この辺りは、子どもたちのあそびの様子を見ていると分かるようになるので、クラスの担任で相談して判断していきます。

Q. 映像を見ていると運動コーナーに保育士がついていない時がありました。担当保育になれていない保育士には、ひやひやする場面です。それでいいものですか?

A. 0歳の頃から子どもたちができるだけたくさん動けるように環境を作っていると動きが安定していきます。ですから、ケガが少なくなりますし、ちょっとした段差でつまずいたり、少し高さのある所に登っても変な落ち方をしません。友達との距離感も感じながら動けるので、押したり引っ張ったりがほぼありません。

同時に遊び方や使う時のルールも伝えていくので、子ども達も室内の運動遊具の使い方を理解しています。

もう一つ大切なことは、子ども達が一人で使ったとしても危険ではない難易度のものを用意している点です。

目的を持って動いたり、自分でできることを見極めながら運動を自分で調整しながら、危険なく動けるようになるためにも、室内、屋外での運動あそびはとっても大切です。

0歳児クラスや新入園児の多い1歳児クラスの最初の頃は大人がそばに付いている場面も多くありますが、次第に離れていても大丈夫になります。

Q. 運動スペースについて。おもちゃを持って行ったり(トミカを走らせる、玩具を持って上を歩く)、そこにある物を運ぶことを良しとしないので、都度おててナイナイして遊ぼう、等声を掛けていて、気持ちも遊びも途切れてしまいます。動画内で、2歳児さんがカバンなど持ったまま歩いていましたが、目的があるならOKなど判断基準があるのでしょうか?

A.「おててナイナイしようね」ということは0歳児でしょうか??1歳児クラスだったとしても、まだ歩きが不安定だったりクラスのルールのおもちゃをコーナーから持ち出さない(かばんやお人形を持って歩くのではなく、なんとなく手にしたものをどこかに持って行く)が理解できていないのであれば、それは伝え続けます。

運動のコーナーで車であそばれると動きたい子が遊べませんし(動いてほしいので用意している場所なので)、物を持って動いていると転んだ時に危険です。

1歳の後半から2歳児クラスになると、目的をもって物を持って移動することになるので(赤ちゃんとお散歩で歩いている、など)その場合はオッケーとなります。

補足ですが、コーナーから遊具を持ち出さないとは言っても、むやみやたらと持って歩かないという意味で、明らかに子どもの方に何らかのイメージがあったり(あそびに必要なものに見立ている)、コーナー外に場所を作って遊ぼうとしているような時は、場所づくりを手伝うなど、あそびを援助していきます。