新学期と担当制
担当制ってすごいなーと再確認させられるのが新学期。
4月1日に行った園では、2歳児さんも新しい園舎、新しい保育室で生活をスタートしていました。
ここにも、この日から配属の新しい保育士さん達が。
担当制をする園に移動してきた保育士にとって、一番戸惑うのが、子どもたちがバラバラに動いていることだと思います。
みんながそれぞれ自分のあそびを見つけてあそび、あそんでいる中からトイレに向かい、食事に向かう。
大人もそれぞれバラバラに(でも、お互いの動きを把握しながら!)動いている。
だから、新しい職員にとっては、いつ、自分が何をしたらいいのか、どう動いたらいいのかのコツやタイミングを覚えるのにちょっと時間がかかるかもしれません。
でも、それを助けてくれるのが子ども達!
きちんとした、”本当の担当制”で過ごしていた子どもたちには生活全体の流れが身に付いています。
一つ一つの場面での行為も身に付いています(例えば、着脱ができるかどうかはともかく、決まった時間に、決まった場所で、”着替える”ということは分かっているし、大人と一緒に着替えようとします―体を動かします)。
だから「おむつを替えようね」といえば、子どもの方がついてきてくれますし、着替える体制に入ってくれます。
まだ、着替えやおむつ交換の難しい子どもでも、去年、手洗いを丁寧に伝えていたのであれば、新学期は1歳でも上手に手を洗います。「手を洗おうね」といえば、手を洗ってくれます(もちろん、大人は見守りますし、必要に合わせて声をかけます)。
「○○ちゃん、ご飯だよ」といえば、新しい席について、エプロンをつけてくれるのを待ち、手をふこうとし、自分でいただきますをして食べ始めてくれます。
食べ終わったら、椅子を机に戻して、布団に入ってゴロンとしてくれます!!!!
すごくないですか~~~(^^
昨日の園でも、初めての園舎で、初めてのクラスで、大人三人のうちの二人は初めての先生たちで、どうなるかな…と思っていましたが、全く問題なくご飯を食べ、布団に入ってくれていました。
そして、「いつも同じ」だったから、「今日からは違うよ」を理解してくれるし、何よりも大人の言葉を信じてくれる。
今まで、いつも同じ人が、同じ順番で、同じ席で食べていたけど(同じ場所で寝ていたけど)、「今日からは、○○先生と食べるよ。こっちの席で食べるから、呼ばれるのを待っていてね」という大人の言葉が通じるし、信じてくれる。
この一年、大人が子どもたちに伝えてきたことは、ちゃんと実現すること(実際にそうなること)だったから、そして、実際にそうなったから、大人の言葉を信じてくれるのでしょうね。これは、とっても大切ですよ。
最初はご飯の準備が始まった時に集まってきた子どもたちも、大人が何回か説明したら、「ふーん」という感じで遊びに戻っていっていました。
すごいなー。
ただ、新学期には「新学期マジック」という言葉もあって、最初は子ども達も緊張しているので落ち着いて過ごしているけど、段々と慣れてバタバタし始める、大人を試し始める…クラスもあるので、一週間後がどうなっているかな。また、その後を聞いてみたいと思います!
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もし、うちの園(クラス)の新学期はバタバタでした・・・というところがあっても大丈夫ですよ。
いろんな事情でスムーズに新学期を始められない園(クラス)もたくさんあると思います。
その場合も、「新学期だから仕方ない」と思わないで、できるだけ早いうちに落ち着かない理由(日課?環境?大人の動き?…)を見つけて改善していきましょうね!
そして、来年の4月1日を楽しみに一年間頑張りましょう(^^♪