「異年齢クラス」の冊子を作っています♪

 よく、異年齢クラスのメリットのトップに

「大きな子達が、小さな子達の見本になる」

「大きな子達が小さな子達を援助する」

が、あげられています。

 これは、大人が「一人ひとりの発達をしっかりと見極め」「クラスの子ども達に合わせて環境や活動を考え」「個々に合わせて関わる」ことができた時の結果として見られる姿です。

異年齢クラスの本来のメリットは、発達差のある子ども達が一緒に過ごしているので

「大人にとって子どもたち達の発達が分かりやすい」=「子ども達は自分に合った関わりをしてもらえる」

にあります。

逆に言うと、もし大人が各年齢の特徴を理解していなかったり、個々の発達を把握することができなければ、異年齢クラスは同年齢クラスよりも、もしかしたらデメリットがあるかもしれない、ということです。

年長が育っていない異年齢クラスでは、良くない見本が常にあることになります。

大きな子たちが乱暴・粗雑だと小さな子たちは安心して過ごせません(そして、その姿が見本になります)。

小さな子達に合わせて環境を作ってしまうと大きな子たちが退屈します。そして、必要な活動・あそびができなくなります。

大きな子たちに合わせると、小さな子たちの遊具も遊ぶ場所もなくなります。

 年長と年少間で、年中は忘れられがちです。

 異年齢クラスにもかかわらず一斉の活動を行うと、誰にとってもフラストレーションがたまる毎日になります。

…そして、残念なことに、ここにあげたのはよくある異年齢クラスです。

でも、上手に運営されている異年齢クラスだったら・・・

いろいろな発達の子達がお互いを理解し合いながら、お互いに合わせながら過ごすことができます。

様々な子ども達がいるので、クラスはより個性豊かになります。

子どもたちはいろいろなタイプ・発達の子どもたちとの関わりを学ぶことができます。

様々な発達・タイプの子がいるので、自分に合った友達を見つけやすくなります。

大人が各年齢・発達に合った活動を考えるので、すべての子どもたちが自分に合った活動に参加することができます(ちょっと課題のある年長児、より発達している年少児も)

そして、何よりも大人が個々に合わせて関わるので、子どもたちにとって良い見本となります。

つまりですね、まず子どもたちの見本になるのは「大人」です!!

異年齢クラスを運営するためには

各年齢の子どもたちの発達を理解すること

生活の流れを工夫する

遊びについて知る

大人の計画した活動を異年齢に合わせて考える(年長もしっかり育てないといけません!!)

をおさえないといけないので、そんな内容の冊子を作っています。

というわけで、ハンガリー・マイバ幼児保育園で保育士をしながら副園長も兼ねていたホルヴァート・マルタさんに書いてもらっていて、それを訳しています…

(根気のいる翻訳は苦手です・・・涙)

異年齢保育もですが、それ以上に「保育の基本の考え方」がまとめてある冊子になります。どうぞお楽しみに(^^♪

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