伝えるためにも、丁寧に生きる

チャレンジキッズ第二おおたかの森保育園(千葉県 流山市)でとっても素敵で楽しい保育を見ましたよ(^^♪

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この袋、何でできている? (さて、何のテーマの課業でしょう!) 

そう、紙ね。

何が入っていると思う?

あら、こんなものが。

これ、何か知っている?

何が入っているかしら?

みんな、風呂敷って知っている?風呂敷は何でできている?

風呂敷は何に使う?(子ども「お弁当」)

お弁当も包むけど、大切なものも包みます。

何が包んであるのかな・・・

こんな箱が。これは何でできている?

この中には何が入っているかしら・・・

箱の箱には、プラスチックのシートで包まれた、江戸切子のグラスが!

・・・

すごくないですか、マトリョーシカのように中から次々と出てくるものが、全部違う素材で、そして、最後に出てきたのは日本の大切な伝統工芸である、江戸切子!

「きっとあなたたちは大切に扱ってくれると信じて、とっても大切なコップを持ってきたの・・・・」

子どもたちは真剣に、緊張しながら手にとって、丁寧に見ていましたよ。飾りに指を添わせて感じ入っていたり、ひっくり返してみてみたり、中と外を触り比べたり、床に静かに置いてみたり・・・

選んでいる物の質、物の扱い方、所作、言葉遣い・・・・子ども達のためにいいものを、きちんと伝えたい、もちろん、子ども達に合わせた伝え方、内容で・・・・と思われている姿勢と実践内容は、まるでハンガリーの先生たちを見ているかのようでした。

そして、収集コーナーに置かれているものは・・・

南部鉄のフライパン、鉄瓶、蒸籠、陶器の茶碗に、木のお椀・・・・

一つひとつ、ちゃんと意味を持って選ばれたんでしょうねー

布も選りすぐりだそうで、確かに、一枚一枚見るとなかなか凝った布たちでした。

で、あそびはどうなのかな…と思って、乳児の部屋をぐるっと回ってから戻ってみると、キャンプをしている子達が。

このキャンプでは、ちゃんと飯盒でお米を炊くようです(笑)

飯盒を持って来てみたら、使ったことのある子がいたそうです。

使ったことがないどころか、見たことのない子達にとっては、これも経験ですよね。

保育には、保育をする人の人なりが現れますね。その人なりとは人生の積み重ねなんだなーと、あらためて思った一日でした。

そして、言葉の大切さ。語彙や表現が豊かだと聞いていても心地いいですねー。

語彙や表現力を磨かなければいけないな!安直な言葉を安易に使ってはいけないな、と反省したのでした。

子ども達に見せるもの、子ども達が手にとる物が百均の物なのか、それとも、その地方にしかない伝統工芸品(必ずしも高価とは限りません)や大人が見てもきれいだなと思うものなのかでは、その積み重ねで子ども達の感性も変わってくると思いませんか?

まだまだ若くて、自分の中から出てくるものに限りがあるなーと思う人は、実家に帰ったり、おばあちゃんの家に行った時に、家の中をぐるっと見回してみると良いと思いますよ。きっと、これ、子ども達に見せてあげたいな、知らせてあげたいなと思うものがあるはず。

特に、昔から伝わっているもの、残っているものには時代を超えた美しさがあります。自分の眼を肥やし、感性を磨くためにも、たくさんの本物を見て下さいね!