毎日体操、始めていますか~

去年、毎日体操をしていたクラスは、学年が上がっても年度の初めからスタートさせられます。

三歳児さんも、生活の流れができていたら、そろそろ始められますよ。一日10分でも15分でもいいので、簡単な体操、入れていきましょうね。

例えば、最初はこれだけでも十分。

「円になって歩くよー、私の後をついてきてね」

「今度はつま先立ちで歩きます。手はまっすぐ上に伸ばしてね」

「かかとでも歩けるかなー。手は腰ですよー」

「しゃがんで歩くこともできる?」

「友達にぶつからないように走ります、でも、私手をたたいたら、私の方を向いて止まってね」

「反対方向にも走りますよー」

「また歩こうね」

3歳児さんは、丸くなって歩くこと自体が難しいので、まずは、大人の後をついて歩く練習からです。

つま先立ちで歩くのも、かかと歩きも、バランスがいるので、難しい。しゃがみ歩きも難しいですね~。

そして、ぶつからないように走ることも、合図で止まることも、実はとっても難しいんですよ。

こんな基本的なことをちょっと練習しながら、だんだんと体操運動も入れていきます。

今まで、普通の保育園で、普通の体操をしていた保育士さんの感想は

「こんなに単純なことが3歳の子どもにとって難しいとは思っていなかった。それなのに、運動会では難しいことを練習させていたんですね・・・」

はい、そうです。もともと無理な動きや隊列を、運動会にむけて練習させています。無理というのは、身体の発達的にも、知的発達的にもまだそこまで至っていないから。

そんなことを毎日練習させられて、できない自分を感じさせられたら、それも、三歳のころから・・・・。自己肯定感の育ちどころではないですね。

がんばってクリアしていく子たちだって、本当の意味での「できた!!」という楽しみはないはず。

それどころか、もしかしたら、発達に合わないことを練習させることで、子どもの発達にとって良くない影響を与えている可能性だってあります…というか、あると思います。

出水南保育園(熊本) 3歳9月

毎日体操ではその年齢の子どもたちに難しくない動きを組み立てます。それでも、個人差はありますね。

できている子は褒めることができるし・・・あらら、反対をむいている子がいる

 方向が分からない?

 集中力の問題?

 課題を行う楽しさよりも楽しい方が優先されちゃう?

 「今は体操をする時間」が分からない?

 たまたま、今日は?

上手くできない、ついてこれないのにも理由があるので、他の場面(あそびや生活)ではどうかなーとみていきます。

三歳でしたら、最初はとにかく楽しい雰囲気を大切に!楽しいけど、きちんと!!

上手にできている子、頑張っている子、そして、できない子にもたくさん声をかけて、みんなが楽しめるように引き込んでいきます。

毎日体操を通して、今までとは違った面での子どもの発達がとてもよく見えてくると思いますよ。

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