オンラインセミナー Q&A 環境認識 その①「環境認識の課業は毎日行うの?どれぐらいの間隔で??」

オンラインセミナーへの、たくさんの方の参加、ありがとうございました!!

ぼちぼちお答えしていきたいと思いますが、まずは、第三分科会・午前の部の環境認識への質問より。

分科会講師の藤井先生に回答していただきました。

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Q.課業はどのくらいの間隔でするものでしょうか。同じ内容を繰り返すものなのでしょうか。発展させながら毎日行うものなのでしょうか。よろしくお願い致します。

A.クラスの取り組み状況にもよりますが、座って行うような環境認識の課業をいつやるかは決まっていません(例えば、週に一回必ず火曜日、など)。

計画としては、テーマを決めて、それについての経験や観察、思い出したりする取り組み(見学に行ったり、写真や道具を集めたり、遊具を用意して遊んだりして実体験や観察、遊びの機会を作る)を一定期間行います。

それらによって子どもの関心や認識が広がったと思える頃に、そのテーマに関してどのように知っているか、言葉として言えるかなどを確かめるとともに、それらについて考える機会を作ります。それが環境認識の課業です。ですから、どのくらいの間一つのテーマに取り組むか、その間にどのような体験や遊びをするかによっていつ課業をいつするかは変わってきます。

テーマを部分に分けて一週間ずつ変えていくならば、週に一回課業をすることもできますし、そんなに集中してできないならば月に二回でも一回でも良いのです。

文学や描画・制作、体育など他の課業もあるので、毎日は無理でしょうし、そんなにやれないと思います。でも、毎日意識的に子どもに働きかけることはできます。

例えば、一日目は貼ってある写真について子どもに質問をする、次の日は集団遊びで子どもと遊びながら考えてもらう、その次の日はカード遊びが苦手な子どもを誘って遊び方を丁寧に伝える、など。

しののめこども園(沖縄県 宜野湾市) テーマ「からだ」の収集コーナー いろいろな素材を使って顔を作ったり、触覚や嗅覚を楽しんだり。

課業をしなくても子どもに働きかけたり、子どもを知ったりする活動はできます。これらは自由あそびの時間にするので、子どものあそびと自分の時間配分をと考えて選びます。課業の時にはあまり発言しない子、あそびが見つからない子、言葉での表現を助けたい子、道具の扱いを知らせたい子など、いろいろな子どもを誘うことができます。

それらのことを週のテーマに沿って、やることを簡単なメモにしておくと良いでしょう。課業をするとなると計画作成、道具の準備などたいへんな気がしますが、これならば「課題遊び集」を参考にいろいろな遊びとして気軽に取り組むことができます。

道具を用意したり準備が大変なものではなく、身の周りにある写真や図鑑、絵本、道具を使っても、言葉だけでやれる遊びもあるので、やりやすいものから取り掛かれば良いのです。

くるみの木教育研修所では、それらの遊びに使えるようにカードやカルタ、サイコロ遊びなども作りました。是非利用してください。

毎日それらのことをやっていれば子どもも道具の扱い、質問の理解、どのように答えるか、ルールを守るかなどにも慣れてきて、課業の時の態度を助けてくれます。

大人も子ども達がどの程度のことを知っているか、言葉で表現できるか、ルールを守れるかなどが分るので、それを考慮して課業案を作ることができますし、進めることができます。

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くるみの木より

ブログだけを読んで「?」の方は、ぜひ、セミナーに参加してみてくださいね。特に課題あそびをたくさん覚えると、子ども達とできることが増えて、幼児の保育がもっと楽しくなっていきますよ!